漢方と腎臓の関係とは?

漢方

腎臓は、西洋医学では尿を作る臓器として位置づけられていますが、漢方の概念では「腎」という概念でもっともっと広い範囲で捉えられています。漢方の概念の「腎」とはどんなものなのか。そして、腎臓に良いとされている漢方薬についてもご紹介したいと思います!

西洋医学における「腎臓」と東洋医学における「腎」の違いとは?!

東洋医学は、中国の伝統的な医学の一種で、漢方とも呼ばれます。西洋医学的には、腎臓は血液をろ過して尿を作ったり、体の水分調整を行うところですが、漢方では、「腎」と呼び、西洋医学の捉え方とは一致していません。

漢方の「腎」は、西洋医学における腎臓の機能も含めたもっと広い意味の「生命エネルギーを蓄える場所」というふうに捉えられており、「腎」が衰えるのは加齢の影響であると考えられています。

また「腎」は、成長、発育、生殖に関する働きを持っており、骨・歯の形成、維持や水分代謝の調整、呼吸能の維持、集中力の維持、聴覚に関する疾患、泌尿器系の疾患、めまい、耳鳴り、立ちくらみ、頭痛、肩こり、嘔吐、下痢、花粉症、抜け毛や白髪などの多くの症状とも関連があるとされています。「腎」の衰えは、腎虚または水毒とも言い、水分の調整や尿量のコントロールが弱くなっていることを言います。

西洋医学であれば、一人の患者さんがいくつかの症状に悩んでいたとき、それぞれは別の原因で起こっていることだから、関係ないとおもって、複数の診療科を受診することはよくありますよね。例えば、肩こりで整形外科、花粉症で耳鼻科にかかるというようなことはよくあるケースです。

しかし、漢方の概念では、腎虚のためで、根本的な部分は「腎」の衰えなので腎虚の漢方を処方されることになります。

腎臓に良い漢方薬にはどんなものがあるの?!

漢方は、西洋医学でいうところの「腎臓」より、遥かに広い範囲で捉えられていましたね。

では逆に、腎臓に関する病気に漢方薬は効果があるのでしょうか。

結論から言うと、個人差があり、漢方薬は種類が多いので自分に一番合った漢方薬を見つけることは難しいが、自分に適した漢方薬を使えば、効果が期待できます。

五苓散(ごれいさん)

一般的に、腎臓病に効能があるとされているのは五苓散という漢方薬です。利尿作用があるため、むくみを改善して尿の出をよくする働きがあります。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

また女性で体力がない人には、当帰芍薬散という婦人科系で良く処方される漢方薬も代謝を良くする働きがあるので、よく使われます。

猪苓湯(ちょれいとう)

結石に伴う炎症や腫れを和らげ、尿量を増やすことで、結石の自然排出を促します/

排尿時の痛みにも効果があります。

・八味地黄丸(はちみじおうがん)

別名「腎気丸」とも呼ばれており、下半身の冷え、腰痛、尿量の減少、むくみ、頻尿、更年期障害などに用いられる漢方薬です。

まとめ

腎臓と漢方の関係は、とても深いものでしたね。

「腎」の機能は、不規則な生活やストレスが原因で弱まるとされています。

生命エネルギーを維持するためにも規則正しい生活を送りたいですね。