危険な尿毒症の症状や治療について

尿毒症は、腎機能が低下して、老廃物や尿毒素が体内にたまることにより、様々な症状が現れます。腎臓病の末期状態をあらわし、ほうっておくと、生命にかかわる危険な状態となります。尿毒症は具体的にはどんな症状がでて、どう治療はするのでしょうか?

尿毒症の症状

・水、電解質の異常

浮腫、脱力感、全身倦怠感の症状があらわれます。
ナトリウムがうまく排出できず体内の水分の増加をもたらし高血圧や心不全などを起こします。またカリウムの増加は不整脈を起こします。

・血液の異常

貧血により顔色が青白くなります。
腎臓で作られている造血ホルモンのエリスロポエチンの産生不足がおこり、造血抑制因子や赤血球寿命の短縮、低栄養による鉄・葉酸不足、出血傾向などが関わり腎性貧血となります。

・骨代謝異常

骨・関節の痛みが起こります。さらに骨折しやすく、骨格の変形が起こることがあります。
リンの排泄障害により高リン血症、ビタミンDの活性障害により、カルシウムや骨吸収が低下します。二次性副甲状腺機能亢進症や代謝性アシドーシスも加わり腎性骨異栄養症も発生する場合があります。

・免疫の異常

感染しやすい状態になっています。
免疫不全のため、感染しやすく、またワクチンなどによる免疫獲得率も弱くなっています。

・代謝系の異常

栄養障害になりやすい状態です。
耐糖能異常、高インスリン血症、脂質代謝異常、アミノ酸代謝異常、代謝性アシドーシスなどを引き起こします。

・神経の異常

尿毒性物質の貯留により眠気から意識障害、末梢梢神経障害が認められます。

尿毒症の治療

尿毒症にかかると、絶望的と考えられていたこともありましたが、現在では、血液透析や、腎臓移植の治療方法によって回復も見込まれ、生存率も上がっております。安静を保ちながら食塩・カリウム・リン、たんぱく質を制限する食事療法や専門医の治療が行われます。

まとめ

腎臓の機能障害が進むと、全身にさまざまな影響を及ぼすことがわかりました。尿毒症になると、治療が難しくなっていきますので、主治医と相談しながら腎臓病の治療に向き合っていくことが大切ですね。